農業次世代人材投資資金(旧青年就農給付金)について

※執筆時の情報です、国の事業は常に変わりますので最新は農林水産省のHPにて必ずご確認ください。

前回の続きです。

色々な給付金・補助金がありますが、新規就農に関して一番のメインは間違いなくこの農業次世代人材投資資金(旧青年就農給付金)でしょう。

以前は「青年就農給付金」という名でしたが、“給付”の言葉にライトなイメージがあり志の低い申請が多くなってしまった結果、新たに29年度から“投資資金”に変わった様です。

ただし、中身に大きな違いはないようです、要約しますと。

『準備型』
研修の期間、最大2年間について年間150万円交付(最大300万円)

『経営開始型』
就農後最大5年間について年間150万円交付(最大750万円)
(夫婦で就農すると1.5倍、年間225万円!)

となります。

経営開始型はこの資金を除く所得(収入から経費を引いた額)が350万に達すると打ち切りになります。(そこまで儲けたらもう必要ないということでしょう)

とはいっても、所得100万円から350万円まで一定の係数を掛けて交付されるので所得向上に意欲が出ると思います。

こうやって書くと「所得100万円超えないように満額もらい続ければいいのでは?」と考えてしまうでしょうが、要件の交付停止欄に

「交付3年目を迎える時点で行われる中間評価において、重点的な指導を実施しても経営の改善が見込みがたいと判断された場合 」としっかり記載がありますので最後まで所得向上のモチベーションが維持できそうです。

(実は以前は所得250万円で打ち切り、3年目の見直し規定はなかったのですが、色々と改良しているようです)

こうやって書くと簡単に交付を受けられそうですが、大切な税金が財源なので交付まで各機関の審査ハードルは高いです。
ペラ一枚の用紙を書いて申請が通るといったものではないのでそれなりの覚悟・努力は必要!

実際の申請ですが窓口は『準備型=都道府県』『経営開始型=市区町村』となります、何れにせよ経営開始時には市区町村が絡んできますので、まずはお住いの地域の農業課に問い合わせるのが良いでしょう。

資金を受けるには沢山の書類作成があります。主だったものをあげると。

・申請用紙(動機などの作文要素あり)
・履歴書
・就農後5年間を想定した“年密な”経営計画

とか、もっと沢山あります。

一番頭を悩ませるのが経営計画ですが、5年後に所得350万を達成できる筋書きが必要です。

サラリーマンに置き換えると年収350万、月給にして29万ですので、これを入社5年で達成するのですから相当な頑張りが必要です。

あまり絵に描いた餅ですと3年目の見直しで最悪給付停止になってしまいます。

また給付終了後5年間は実績をレポートし続けなければならないので、合計10年間(準備型を入れたら12年間!)、担当窓口と長いおつきあいになります。

私の所感ですが『使える事業は使え、貰えるものは貰え』につきます。

ですが上記のとおりそれなりのハードルと長期の事業計画や報告、達成できなければ最悪返還!もありえますので、ご利用の際は計画的に。

私の一文が参考になれば幸いです。